親のための部屋って必要?

時折、新築したお友達が言うことがある。1階にある独立タイプの和室を指さして「この部屋はいつか親を引き取った時に、親に使ってもらう部屋なのよ」と。「親が使うから、仏壇を置ける場所も用意してあるのよ」なんて言う。

でも、そんなお友達の親は両親健在で、まだまだ同居にはほど遠い感じだ。「いつか」は親がどちらか一人になった時、なんて言うけれど、そのいつかは本当に来るのか分からない。そのため、その和室は子どもの遊び部屋になっていたり、自分達の寝室になっていたりする。

人によっては、予定外の妊娠に恵まれ、子ども部屋が足りなくなってしまい、親のための部屋が自分達の部屋へと必要に迫られている場合もある。
建築当初は、親のため、とは言ってもすぐに親のために使っている友人は少ない。

まだまだ先の本当に同居が必要なのか分からない親のために部屋を用意しておくことが本当に必要なのだろうか。見ていると、考えてしまう。

それとは反対に、子どもはいつか巣立つもの。だから、大きな家なんていりません、と言ってコンパクトな間取りにするお友達もいる。

そんなお友達の家には当然、独立タイプの和室などなく、リビング併設タイプの3畳ほどの畳スペースがある程度。両親のお泊りにも対応できない感じではある。

どちらがいいのか分からない。同居する・しないは家族構成にもよる話だから、何が正しいかは分からない。けれど、分からない未来を見据えて間取りを決めることはもったいないような気がする。

今、自分達の住みよい間取りにすることの方がいいのではないだろうか、と思ってしまう。

もしかしたら、親を引き取る頃には子ども達は独立していて部屋余り状態かもしれない。その頃には、家の修繕が必要になり、リフォームが必要になるかもしれない。

そう考えると、親を引き取ると分かった時に、考えても遅くはないのではないだろうか、と思ってしまう。